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世界33カ国で人材事業を展開する英ヘイズがまとめた「世界33カ国人材の需給効率調査」によると、2017年における「人材不足」指標で日本は2016年よりも悪化し世界ワースト2位となることが明らかになりました。
人材不足が深刻化
調査では「教育の柔軟性(Education Flexibility)」・「労働参加率(Labour Market Participation)」・「労働市場の柔軟性(Labour Market Flexibility)」・「人材不足(Talent Mismatch)」・「全体的な賃金圧力(Overall Wage Pressure)」・「ハイスキル産業における賃金圧力(Wage Pressure in High-Skill Industries)」・「ハイスキル職業における賃金圧力(Wage Pressure in High-Skill Occupations)」といった指標によってスコアリングされており、人材不足の項目スコアの数値が高くなるほど深刻な状況を示しており、日本は2016年「9.8」だったところ2017年には「9.9」まで悪化させており、スペインに次ぐワースト2位となりました。
求められるのは「STEM」と「マルチスキル」
報告書によると「日本では 技術の進化スピードに人材のスキルが追い付いていない状況」とのことで「STEMスキル」を持つ人材、かつマルチスキルが求められているとまとめられています。
STEMとは、科学(Science)、 技術(Technology)、 工学(Engineering)、 数学(Math)の4分野の頭文字を取った造語で、ヘイズによると世界で開発競争が繰り広げられているAI技術者や自動運転技術者といった先端技術分野の人材不足が最も深刻だとしています。
こうした先端技術分野は、一つの能力だけでは対応しきれず、例えばAI・ロボット技術者なら「ロボット工学 × IT技術 × 語学」、自動運転技術者なら「自動車エンジニア × 情報通信 × 語学 × プロジェクト マネジメント能力」といったマルチスキルな技術者が求められているとヘイズ社は説明しています。
【関連URL】
・ヘイズ HAYS
http://www.hays-index.com