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子供たちの想像力は無限です。0才の段階でプログラミングという概念を把握できるかはわかりませんが、手で持った感触や色、動きなどから何らかの刺激を受け創造性への関心を持つ可能性も考えられます。数ある知育玩具の中で少なくともこの「KUMITA(クミータ)」は乳幼児の関心を引きそうです。
開発したのは暗号化技術や情報伝達の特許や自社製品を持つ横浜のICON社。同社は2017年4月20日、0才からプログラミングを学べる知育玩具「KUMITA(クミータ)」を発表しました。同日23時頃から米キックスターターのプロジェクトを開始。4月24日時点ですでに100人以上から目標3万ドルの過半数を超える2万3000ドルの支援を獲得する人気ぶりです。
パネルカードを使って視覚的にプログラミング
「KUMITA(クミータ)」は0才から3才までを対象として設計されています。A.移動するロボットと B.基本セットで40枚用意されたパネルで構成されています。パネルには「進め」とか「回転」「青」「赤」「緑」「黄」のほか、動物や音階が描かれたものが用意されています。それらを使い「スタート」と「ゴール」のパネルを埋めてコースを作っていくと、その上をロボットが移動する仕組みです。
パネルの上にロボットが到達すると色を変えたり、音を鳴らしたり、時には動物の鳴き声を真似たりします。子供たちは、パネルの内容とロボットの動きからプログラムの概念を学び、自分なりの動きをさせるにはどうすればいいか?とか動かなかった時はどうすればいいか?(デバッグ)といったことを学んでいくことができます。
現在発表されているのはパネル40枚で構成されているベーシックキットのみですが、今後、パネルのパターンや動きを拡張する予定もあるとのことです。すでにベーシックキットの超早割195ドルは50セット完売。225ドルの早割もあとわずか。残りは290ドルの割引のプランと315ドルの定価販売のみとなります。
カードに秘められた高度技術
「KUMITA(クミータ)」は非常にシンプルな製品のように感じますが、実は高度な技術が搭載されています。
ロボットはパネルカードの情報を読み取るわけですが、単純に色や記号などを認識するわけではありません。カードには非常に小さなドットのパターンが印刷されており、その情報をロボットのセンサーが読みとる仕組みになっています。
この技術はGridMark社のもので、実際は、2mm×2mmの領域にドットパターンが見えないインクで印刷されており、3000億を超えるコードの記録が可能とのこと。「KUMITA」のロボットは、赤外線センサーでコードを読み取り、カードのIDやXY座標として認識し、細かい動きを実現しているのです。
赤ちゃんたちは「KUMITA(クミータ)」で何をを感じ取ることができるでしょうか? 少なくとも他の知育玩具とは違った経験はできそうです。
【関連URL】
・KUMIITA – Educational programming toy for 0 year olds on up
http://www.kumiita.com
・株式会社ICON
http://www.e-icon.co.jp