Apple次の目玉はiTV=ただし解像度は720p【湯川】

 米Engadgetは独自情報として、今秋発表になるとみられるAppleのTV向けセット・トップ・ボックスApple TVの次期バージョンが「iTV」と改名されると報じた。また解像度は当初期待されていたフルHD(1080p)ではなく720pになるという。


 これまでにEngadgetなどの米国メディアが報じた次期Apple TV(iTV)に関するリーク情報を総合すると、価格は99ドルで、部品的なスペックとしてはiPhone4と同等。このハード機器の発売と同時に、Appleは映像コンテンツをストリーミングで流すサービスも開始するという。

 99ドルという低価格で一気に広く普及させたい考えなのだろう。ただこの低価格を実現するためには、解像度が720pに制限せざるを得ないようだ。アーリーアダプターや高所得者層を狙うのではなくマスを狙うこの戦略、果たして奏功するのか。Google TVも秋に発売されるもようなので、秋以降はテレビがIT業界の主戦場になりそうだ。

【追記】

 iTVが業界やテレビ視聴の形に大きなインパクトを与えるという見方が増えてきている。

 ソーシャルブックマークDiggのCEOはWhy Apple’s iTV Will Change Everythingというブログポストで、その見方について書いている。僕なりに彼の考えを少し分かりやすく書き直してみた。

・ビデオアプリ続々
 iTVからもiPhoneのAppStoreが利用できるようになる。当然のことながらiTV向けのアプリが次々と登場するだろう。ビデオ投稿、ビデオ共有、ストリーミング、録画、インタラクティブニュースなどなど。Apple自体が映像の視聴方法を提案しなくても、世界中の開発者やコンテンツホルダーが新しいタイプの映像視聴の形を提案し始める。映像視聴に関するイノベーションが大きく加速する可能性があるわけだ。

・新聞社や出版社がiPad向けにコンテンツをアプリ化してリリースしているように、テレビ放送局なども自らコンテンツをアプリとして出してくるだろう。同氏はこうした動きが「CATV業界や衛星放送業界をいずれ破壊する」と指摘している。コンテンツのパイプは、衛星放送でもCATVでもなくインターネット接続になるというわけだ。

・99ドルという低価格なので、アーリーアダプターだけではなく広くマスの領域にまで普及する可能性がある。iPadやデジタルフォトフレームを遠くに住む年老いた親に買ってプレゼントするという人が結構いるが、同じようにiTVを買って離れた家族にプレゼントする人も多くなるのではないだろうか。そうなればiPhoneで撮影した孫の写真や動画が、遠く離れた場所に住むおじいちゃん、おばあちゃんのテレビでボタン1つで見られることになる。

・iPadは大きなリモコンになる
 手元のiPadに番組表を表示して、タップするだけでチャンネルを変えたり、録画予約できるようになるのだと思う。テレビにビデオを映しだして、 iPadを操作してビデオを編集する、ということも可能になるのだろう。ゲームのコントローラーにもなるだろうし、インタラクティブな番組を操作することも可能になるのだろう。

 この考え方は彼だけじゃなく、以前取材したBrightcoveのCEOを同じようなことを言っていた(Apple対Googleはまもなくテレビにも拡大=brightcove CEO【湯川】 : TechWave

 GoogleTVのほうはどんなものかだんだん分かってきたけど、iTVのほうが大化けしそうで興味深い。(Google TVデモビデオ発見【湯川】 : TechWave

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