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米Facebookが11月15日午前10時(日本時間16日午前3時)に米サンフランシスコでプレスイベントを行う。招待状にメッセージのアイコンが表示されていたことから、メッセージサービスもしくは電子メールサービスに関連する発表ではないかと予想されている。(関連記事:Facebookがメールサービス発表でgmail直撃?【湯川】 : TechWave)
僕はこの発表のポイントは、FacebookがGoogle対抗の姿勢を打ち出してくるのかどうか、米国のプレスやブログがFacebookとGoogleの対立の構図として受け止めるのかどうか、にあると思う。もしFacebook自ら対抗姿勢を打ち出したり、世論が対立構図と認識してしまえば、今回の発表がIT業界にとっての1つの大きな潮目になるのではないかと思う。
今のところのうわさでは、発表になるのはウェブメールサービスで、MicrosoftのOfficeとの統合が実装されるかもしれないということ。もしうわさ通りなら、GoogleのGmailとGoogle Documentsの組み合わせに、真っ向から対抗するようなサービスになるわけだ。
今までFacebookは、Google対抗の姿勢を明確に打ち出してきたわけではない。Facebookがケータイを開発中というブログ記事が出た際にも、これをすぐに否定。開発しているのはソーシャルグラフプラットフォームだとして、GoogleやAppleを刺激することを極力さけようとしてきた。
でも最近では、gmailの連絡先をFacebookに自動的に取り込む機能がブロックされたりして、両社の関係がぎすぎすし始めた。(関連記事:GoogleがFacebookをブロック 【@maskin】 : TechWave)Googleが従業員全員に1000ドルのボーナスを与えたり、幹部に昇給したりしたのも、景気がいいというよりFacebookへの転職を防ぐためだという見方がシリコンバレーでは支配的になっているようだ。(関連記事:グーグル太っ腹。全社員にボーナス1,000ドル&10%以上の昇給 【三橋ゆか里】 : TechWave)
そこに独自のメールサービスをスタートさせてMicrosoftとスクラムを組めば、もはや「Googleに対抗するつもりはない」と主張しても詭弁としかみなされなくなるだろう。
もし今回の発表で、だれの目にもFacebook対Googleの構図がはっきりと分かるものになれば、あとは全面対決に発展する可能性がある。FacebookはMicrosoftとますます接近するだろう。FacebookフォンをMicrosoftから出す可能性だってある。
そういう意味で今回の発表のトーンと、業界内でのその受け止められ方は、注目に値すると思う。