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NHN Japanは2011年7月3日、渋谷ヒカリエホールでプレスや事業パートナー向けのカンファレンスイベント「Hello, Friends in Tokyo 2012」を開催した。
目玉となるプラットフォームサービス「LINE Channel」が発表され、世界4500万ユーザーを抱え年内1億まで拡大するLINEの次なるステップが明らかとなった。
(写真は、NHN Japanのウェブサービス本部 執行役員/CSMO 舛田淳氏)
決済機能を提供、HTML5ウェブアプリにも対応
kobo Touch (ブラック) |
「LINE Channel」は、iOSアプリおよびAndroidアプリ向けに提供(Windows Phoneは追って対応)。外部のコンテンツパートナーからコンテンツが提供されるようになる。
第一段コンテンツはゲーム・占い・クーポンなどのアプリやサービスで、2012年7月上旬にスタート。連携アプリは、iOS/Android以外に「HTML5ベースのウェブアプリ」にも対応する。当初はNHN Japanによるアプリからスタートするが、外部パートナー向けにAPIを公開し、LINEの友達リストやメッセージ機能、そして決済機能を提供する。パートナー募集は同日「http://line.naver.jp/partner/」で開始されている。
決済機能には、モバイル決済サービスと平行して「LINEコイン」を提供。あらかじめコインを購入し、有料コンテンツを利用することができるようになる。
第一段のパートナーはまずゲームから
同日発表となったのはゲームからクーポン、コンテンツ販売まで5つのカテゴリー。カテゴリーごとにコンテンツプロバイダーがアプリを提供する形となる。
1. LINE Game(ネイティブアプリ、7月上旬開始予定)
プラットフォーム第一段として提供されるのはEnfeel Inc.が提供するゲームアプリBirzzleのLINE版「LINE Birzzle」。鳥を集めて遊ぶゲーム。キャラクターのスタンプ展開も計画。LINEの即時性などを活用したゲームを展開する考え。パートナーには、あるふぁシステム、dango、コナミ、サンリオ、BiCORE、ROVIO、グループス、スクエア・エニックス、タイトー、GRASSHOPPER MANUFCTUREが表明。
2. LINE トークノベル(公式アカウント、8月開始予定)
すでに6月27日にリリースした「リフレイン」は2日間で10万人の利用者を獲得。今後、講談社がパートナーとなり8月にも新作をリリースする。 舛田氏いわく「ベストセラーを出したい」。
3. LINE 占い (ウェブアプリ、7月上旬開始予定)
NHN Japanオリジナルやマガジンハウスのサービス、その他、外部パートナーあわせて200種類以上の鑑定メニューを提供する。
4. LINE クーポン(ウェブアプリ、8月開始予定)
リクルートが運営する「ホットペッパーグルメ」との連携サービス。クーポン検索はもちろん、LINEで繋がっている友人に送付することも可能。
5. LINE サウンドショップ(ウェブアプリ、9月開始予定)
レコチョクとの連携による音楽コンテンツ販売サービス。LINEアプリ上から国内外の「着うた・着信ボイス」を購入できるというもので、LINEの着信音等に利用できる。サウンドスタンプとしても使用することが可能で、友人やグループで共同で楽しむことが可能。
LINEは今後、多種多様なコンテンツをパートナーと共に提供していく考え。その様相はまるでスマホのポータルサイトという位置付けになりそうだ。時代は変わったのだ。
LINE成長の歴史
・2011年3月11日 震災で役員は九州へ、社員は自宅待機
・2011年4月に企画スタート、デザインから詰めていく。コンセプトには311の絆が影響
・2011年6月23日サービスイン、「ほとんどの人がピンときてない」状態
・2011年7月15日 NHN Groupとして初の日本初の世界展開アプリに
・ 2011年9月末 100万ユーザー、女性7割。日本以外の国、中東、韓国、アメリカ、アジア、欧米圏でダウンロード数が急増している状態。
・2011年10月4日、3Gでも使用できる無料通話機能リリース、スタンプ機能もこの際実装。プラットフォーム化を明言。
・2011年10月14日、200万ダウンロード突破
・2011年10月17日、300万ダウンロードを達成した
・2011年10月19日、まさかのiPhone版のダウンロード停止
・2011年11月1日、iPhone版App Storeでの公開再開
・2011年11月8日、500万ダウンロードを達成(世界108か国に利用者)
・2011年1月1日、 NHN Group合併
・ 2012年1月17日、1500万ダウンロード
・2012年3月5日、2000万ダウンロード
・2012年3月7日、PC版とタブレット版がリリース
・2012年3月27日、2500万登録ユーザー突破(ダウンロードという表現から登録ユーザーという表現方法が変更されている。フィーチャーフォンも増加(全体の5%)しているため)。
・2012年4月18日、3000万ユーザー突破
・2012年4月26日、スタンプショップ開設出だし好調
・2012年4月13日、LINE CameraがAndroid版から公開開始
・2012年5月10日、LINE Cameraが500万ダウンロード突破
・2012年6月6日、世界4000万ユーザー突破(国内1800万人)
・2012年7月3日、プラットフォーム事業展開を発表「Hello, Friends in Tokyo 2012」(2012年7月3日更新)
【関連URL】
・「LINE」プラットフォーム戦略発表の前に (2/3) 【増田 @maskin】
http://techwave.jp/archives/51748686.html
・急成長「LINE」の真実、一周年記念独占インタビュー【増田 @maskin】
http://techwave.jp/archives/51742831.html
・TechWave内「LINE」関連記事
http://techwave.jp/tag/line
・LINE(ライン)- グループコミュニケーションサービス
http://line.naver.jp
・App Store – NAVER LINE
http://itunes.apple.com/jp/app/line/id443904275?mt=8
・Android – NAVER LINE
https://market.android.com/details?id=jp.naver.line.android
舛田さんの言葉「シンプルにしていきたい」が印象的だった。IT業界人のみならず、ほとんどの新規サービス創造担当の悪い癖は「詰め込もうとする」こと。しかし、コアバリューを見すえ、無駄を削り、極限までシンプルにすることはとても難しい。そして、それを実現することで、世界が認めるという流れをLINEは生み出してくれたわけで、それは日本IT業界のみならず、多くの日本人に勇気を与えてくれると思う。
8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。道具としてIT/ネットを追求し、日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ネットエイジ等で複数のスタートアップに関与。関心空間、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。TechWaveでは創出支援に注力。エレベーターピッチ絶賛受け付け中! (まずはAirTimeでどうぞ!)