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米Facebookは 現地時間の2013年1月16日、スマホコミュニケーションアプリ「Facebook メッセンジャー」の最新版、バージョン2.1.1をリリースした。
最大の特徴は、アプリ単体でフレンドと無料通話をすることができる点。現時点で無料通話が使えるのは北米のみのようで、日本では同時に追加されたボイスチャット機能が音声コミュニケーションを利用することができる。
なお、今後、数週間で随時無料通話が利用できるようになる見込だ。
世界主戦場は「通信キャリアに依存しない音声通話」
すでにFacebookは、LINEが世界をリードするスマホコミュニケーション分野に着手しており (Facebookもスマホコミュニケーション市場に本格参戦、ログイン不要アプリを提供 【増田 @maskin】 )いるが、無料通話の実装により、世界をリードするLINEやカカオトークのライバルとして本格的に名乗りを上げた形となる。
LINEの人気ぶりについて、まだまだ「スタンプ」という論調も残っているが、LINEを筆頭に、just.meなど世界のスマホコミュニケーションプレイヤーが狙っているのは キャリアに依存しない音声通話 のレイヤーである。(これはLINEプロデューサー 舛田淳氏も認めている)。
LINEがいよいよ1億ユーザーを突破する目前に、明らかにライバル視して音声通話をぶつけてくるFacebook。2013年が激動の年になるのは間違いなさそうだ。
【関連URL】
・Facebookもスマホコミュニケーション市場に本格参戦、ログイン不要アプリを提供 【増田 @maskin】
http://techwave.jp/archives/51771783.html
・世界売上トップに「LINE」、Android/iOSで制覇 2012年11月レポート 【増田 @maskin】
http://techwave.jp/archives/51773594.html
・「競合の登場もすべて折り込み済み」LINEキーマン 舛田淳 氏、世界7500万ユーザー達成【増田 @maskin】
http://techwave.jp/archives/51769588.html
LINEフォロワーとなるFacebook。一方で、LINEはFacebook連携なども視野に入れており、どこが世界の核になるか見えにくい状態。日本IT業界において大切なのは、マーケット感覚を研ぎ澄まし、今後かつてないほどに盛りあがるこの大波にどう乗れるかどうか。
夢を叶える技術者。8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。道具としてのIT/ネットを追求し、日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ネットエイジ等で複数のスタートアップに関与。関心空間、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。活動タグは創出・スタートアップ・マーケティング・音楽・子ども・グローカル・共感 (現在、書籍「共感資本主義」「リーンスタートアップ」執筆中)。@宇都宮ー地方から全国、世界へを体現中。
voiceチャットは、中国TencentのWeChatがいち早く実装していて、友達との連絡なんかでvoiceチャットの便利さは実感している。テキスト入力する時間ももったいないときとかに重宝している。
スマホコミュニケーションの領域の競争は激しくなるばかり。こういうのを見ていると、タイムマシン経営とか、技術的な優位性とかって、本当に過去のものになってしまったんだなって思う。
あとは体力勝負。また、飽きさせない機能追加が必要になる一方で、シンプルさをどう維持できるか。リアルでの仲のいい友人関係の変化をどうオンラインの「友達関係」に反映させるかという、いわゆるソーシャル疲れの問題にどう取り組んでいくのか。などといった問題に各プレーヤーがどう対処していくのかが、見どころになりそう。(TechWave副編集長・湯川鶴章)