文章を執筆中にダウンロードが始まれば、2、3分はパソコンが使えなくなる。これは本当にイライラする。執筆中は自動ダウンロードが始まらないように設定できないのだろうか。だれか教えて。
アーカイブ2008
ブログAd Innovatorで有名な織田浩一さんの会社Digital Media Strategiesが「欧米バーチャルワールド調査報告書~多様化するバーチャルワールド」をリリースしたというので、わたしのほうからもお知らせします。
サンプルPDFはこちらからダウンロード可能です。
「セカンドライフってダメになるって言ってたでしょ。ね、その通りになったでしょ」とうれしそうに書いているブログを時々見かけるけど、革新的テクノロジー、サービスに対する期待がバブルのように膨れ上がればいずれ弾ける、というのは当たり前のこと。インターネットやIT革命にもバブルが弾けた時期はあったけど、「IT革命なんて嘘っぱちだ」と今だに主張する人はさすがにいなくなった。
このレポートの中でも次のようなグラフが掲載されているが、3Dインターネットの本当の普及が始まるのはこれからなんだ。
「テレビCMが効かなくなる」であるとか、「宣伝メッセージを一方的に流すだけでは効果がないようになる」という予測はずいぶん前からあった。「次世代マーケティングプラットフォーム 広告とマスメディアの地位を奪うもの」の中で取り上げた「Total Access」という本の中で著者のレジス・マッケンナ氏は次のように語っている。
「商品やサービスが必ずしも消費者の記憶に鮮明に残るものである必要はない。製品やサービスは単に、満足を得るのに十分であり、購入可能な価格帯であり、アクセス可能であり、便利であればいいだけである」
また「情報を流す仕組みや売るための仕組みはプラットフォームのようなものになる」という予測も早くからある。
電通総研の元社長の藤原治氏は著書「広告会社は変われるか」の中でそのようなプラットフォームを「eプラットフォーム」と呼んでいる。
ネットとメディアが融合すると、媒体は1つになる。いままでのマス媒体もネットも融合するので1つの媒体の出現と相成るのである。その融合の結果生じる新しい媒体を何と呼ぶか。著者はそれを「eプラットフォーム」と呼ぶ。
ここ数年、メディアの未来について思いをめぐらせている。インターネットの普及でマスメディアはどうなるのか、ジャーナリズムはどうなるのか。『ネットは
新聞を殺すのか』(共著、NTT出版、2003年)、『ブログがジャーナリズムを変える』(NTT出版、2006年)などの本も書いてきたし、数多くの人
たちとこの問題に関して議論を繰り返してきた。
その中で気づいたのは、マスメディアを資金的に支える広告ビジネスの今後を理解せずにマスメディアの未来を理解するのは不可能だということだ。それからは
テーマを広告に切り替えて取材を続けた。今日の広告の最先端の動きを『次世代広告テクノロジー』(共著、ソフトバンククリエイティブ、2007年)という
本にもまとめたりした。その後も、「今日の広告の最先端」の次にどのような動きが起こるのか、その新しい動きに乗り業界を牛耳ることになるのはだれなの
か、ということを考え続けてきた。
広告に関する本をずいぶん読んだし、多くの広告業界関係者と議論もした。
友人のkoedaさんが「Chrome」のことを「クローム」ではなく「ちょろめ」と読むことに、微妙にウケてしまっている自分。
それはさておき、Chromeが非常に優れたUIを持っていて、革新性に優れ、将来有望であることを認めたうえで、僕自身は当面Chromeを使う気になれない。
理由は2つ。
1つは日本語入力システムが変になるから。
これはChromeのバグなのか、たまたまなのかは分からない。でも昨日からChromeを使用中に2回も日本語入力システムの英語から日本語への切り替えができなくなった。Chromeを終了するだけでは直らず、OSを再起動しないといけないので、かなり時間のロス。今朝、2度目のトラブルの際に、しばらくChromeを使うのは控えようと思った。
ChromeはクラウドコンピューティングのOSになる。GoogleはChromeでブラウザ戦争を再発させ、Microsoftの牙城を切り崩そうとしている。Google対Microsoftの構図がますます鮮明になった-。
まあ妄想をかき立てるような話題ではあるので、いろいろ考えるのは勝手だけど、中の人はMicrosoftへの対抗意識で動いてるんではないと思うよ。これまで取材したGoogleの人たちは、割とひょうひょうとしていたし。
ではなぜGoogleがChromeを作ったかと言うと、技術革新を進めたいのと、広告ビジネスで先に進みたいから。そういう当たり前の理由なんだと思う。
[もっと読む…] about Googleは「Chrome」でMicrosoftの牙城を一気に切り崩す-んなわけないだろ
20世紀の日本の企業の競争力の源泉が改良・改善力だとすれば、21世紀の企業の競争力はデータ解析を通じたコミュニケーション力になる。経営者の経験と勘をベースにした企業経営から、顧客とのコミュニケーションの中でデータ解析を通じて顧客ニーズを把握するというデータ解析ベースの企業経営に移行していくからだ。なぜならデータ解析ベースの経営に移行可能なまでに情報技術は進歩を遂げたし、今後ますます進歩するであろうからだ。データ解析ベースの経営が今後、主流になるのであろうことは間違いないだろう。
顧客の声をくみ上げるデータ解析技術の導入は、まずはコールセンターによせられた意見のテキストマイニングという領域から始まった。多くの企業は当初、コールセンターを単なるコストセンターとみなしていたのだが、やがてコールセンターこそ企業の競争力の源泉になることに気づき始める。コールセンターに寄せられる意見をもとに改良を加えた商品が、非常によく売れるようになったからだ。
顧客の声マネジメントによると、一部企業はコールセンターに寄せられた顧客の声をテキストマイニングで解析し、そこで得た知見を社内流通させ、業務改善、商品改善につなげる体制作りを進め始めているという。
デジタル看板というかデジタルサイネージ事業に米アップルが参入したもよう。米アップルのサイトに発表文はなかったが、デジタルサイネージ専門のオンラインメディア英aka.tvが「Apple Start To Flex Their Muscles In The Digital Signage Market」と報じている。
以前取材したことのあるManolo Almagro氏が今朝、「以前アップルが参入を検討しているといううわさがあるって言ったでしょ。実際に動き出したみたいだよ」とメールで教えてくれた。
以前Almagroさんは次のように語っていた。
また消費者向けの機器を利用するという手もあります。消費者向け製品は洗練されていますし、価格も低下傾向にあるので、都合がいい。アップルコンピュータ
がAppleTVの開発者向けAPIをデジタルサイネージ向けに公開するのではないかといううわさがあります。確かにいい話だと思います。AppleTV
は、ディスプレー以外のデジタルサイネージの中核部分に必要な部品をすべて備えています。イメージ、動画、テキストメッセージを反復表示するプレイバッ
ク・エンジンを始め、時間通りに表示するスケジューラー、基本ソフト、ファイル配信機能など、AppleTVはすべて搭載しているんです。
古く
からデジタルサイネージ機器に取り組んでいる会社は、これまでに開発した特許、ノウハウが資産としてあるので、それを捨てるわけにはいかないでしょうが、
これから参入する会社であれば、システムを1から開発するよりAppleTVを買って公開APIに基いてシステムを構築するほうが安くつきます。わたしな
らそうします。
それにデジタルサイネージの課題の1つにメンテナンスがあります。機器が大きいので郵送するわけにもいかず、技術者を現場に派遣
しなければならない。その費用を考えると、新しいAppleTVを買ったほうが安くつく。ネジ回し1本でAppleTVを取り外せるようにしておけば、素
人でもAppleTVを交換するだけでメンテナンスが可能になります。
前回に引き続き株式会社プラスアルファ・コンサルティングの「見える化エンジン」が解析してくれたブログのデータを基にブロガーの間でのiPhoneの評判をみてみたい。
古くはマイクロソフトの「ウィンドウズ95」の発売など、これまでに新商品発売の「お祭り」をいろいろ見てきたが、今回の日本でのiPhone3G発売前後のお祭り騒ぎは、メーカー側が莫大なキャンペーン費用を投下したり、マスメディアが主導して引き起こしたものではない。それが、これまでの新発売祭りと大きく異なる点だ、と個人的に漠然と感じていた。
そこで株式会社プラスアルファ・コンサルティングにテキストデータ解析ツール「見える化エンジン」を使って、iPhone発売前後のブログの書き込みを解析してもらった。それにPTP社のテレビ放送の報道データと比較したのが次の図。見ていただいたら分かるように、明らかにブログが報道に先行している。