注目のジオロケーションソーシャルネットワーク”Foursquare“が、メジャーなミュージック・チャンネル”MTV“と”VH1“とパートナーシップを発表。今回の発表と同時に、Foursquareは新しく”セレブリティ・モード(Celebrity Mode)”たる機能が追加されたことを明かしました。セレブリティ・モードは、既存機能の「友達になる(Friend Request)」とは別に、ツイッターと同じように人を「フォローする」ことを可能にするもの。相思相愛の「友達になる」に、一方的に追いかける片思いの「フォロー」が加わりました。
アーカイブ 3月 2010
「ロケットのように速い」と形容されるモバイル機器向けブラウザアプリOpera Miniが、AppleのiPhoneのAppStoreに提出された。これからAppleの審査が始まるのだが、Apple開発のモバイルSafariよりも格段に優れているとうわさされるOpera Miniだけに、Appleは果たして認可するだろうか。
ノルウェーに本社を置くOpera Softwareの発表文によると、同社は3月23日にOpera MiniをAppleに提出した。New York Timesによると、Operaは2008年に一度、iPhone向けブラウザの開発に着手。ところがApple製品と競合するアプリは認可しないという契約内容を確認し「開発しても認可されないだろう」と判断、開発を中止した経緯がある。ところが他社製のブラウザアプリが多数認可されていることから、認可される可能性にかけて開発を再開したもよう。ただあまりにOpera Miniの前評判が高いため、脅威に感じるAppleが拒否する可能性は十分にある。今回Operaが大々的に発表したのは、審査の過程を公表することで厳正な審査をするようAppleに圧力をかける狙いがあるのかもしれない。
[もっと読む…] about 「ロケットのように速いOperaブラウザ」がiPhoneに=Appleは認可するか?【湯川】
Googleの公式ブログLat Long Blogは、Googleマップに近隣ホテルの宿泊価格を表示する機能を実験的に追加したことを明らかにした。このように特定の情報を地図の上にレイヤーとして重ねる技術は、Appleが昨年買収したPlaecebase社が得意とする分野。GoogleとAppleの開発競争は、地図の分野でも激しくなりそうだ。
ホテルを決める場合に重要な要素といえば、目的地からの距離と宿泊価格。この2つの要素でホテルを比較したいのであれば、地図の上にホテルの所在地と宿泊価格の両方を表示することができれば確かに便利だ。
先週、そのユーザ層についてご紹介した、世界中の人とランダムなビデオチャットが楽しめる”チャットルーレット(Chatroulette)“。そんなチャットルーレットの大学生に特化したサービス”ランダムドーム(random dorm)“がローンチ。”random dorm”は、サービス名の”dorm”(寮)にも表れているように、大学生のみをターゲットにしたランダムなビデオチャットサービス。少し前のTech Crunchの記事にもあるように、「チャットルーレットのユーザの13%がヘンタイ」というのが現実。そんな相手に当たってしまうリスクを抑えた、セキュリティとコミュニティをより強化したサービスだそう。
“random dorm”を利用するには、大学の.eduで終わるメールアドレスが必要になる。大学のメールアドレスをFacebookのアカウントに紐付けていれば、 Facebookでもサインインすることが可能。サインインしてからしか進めないサイト構成になっているので、細かい部分まで確認できないのが残念ですが、チャットルーレットに比べて「ランダム」色が少しだけ和らいでいるみたい。チャットルーレットが”Play Game”のボタンしかないのに対し、ランダムドームでは「男性」「女性」「両方」を探しているという絞込みができます。”3413 users served”という記述がありますが、おそらくユーザ数でしょうね。現在はアメリカの大学のみを対象にしているランダムドームですが、将来的に需要があれば、海外の大学も含めサービス提供をしていきたいと考えているそうです。
Appleの新型タブレットパソコンiPadは電子書籍リーダーとしての機能に注目されることが多いが、現在iPad向けに開発中のアプリを見る限りまずはゲーム機として楽しめるデバイスになりそうだ。
米BusinessWeekがモバイル調査会社Flurryの調査結果として報じたことろによると、iPadの実機を手に開発されているアプリの種類別ではゲームが全体の44%と最も多い。エンタテインメント14%、ソーシャルネットワーキング7%と、2位以下を大きく引き離している。パソコン上のiPadエミュレータを使った開発は考慮されていないため完璧な統計ではないが、iPad発売時のiPad向けアプリの多くがゲームになることは間違いなさそうだ。
iPadはゲーム機でもあり、音楽やビデオと楽しむ新しい形のメディアでもあるのだろうが、個人的には電子書籍リーダーとしての機能に期待している。
Apple自体がiPadに搭載するiBooksの機能としては、音声読み上げ機能や辞書機能も搭載されるようだ。(関連記事:iBooksに音声読み上げ、辞書機能=「manga」カテゴリーも)気になるのは、他社の電子書籍リーダーが搭載されるのかどうかということ。New York Timesによると、Amazon.comや大手書店チェーンのBarnes & Nobleなどが電子書籍リーダーを開発中らしいが、開発用にiPadを貸し与えられているわけでもなく、Appleに認可されるのかどうかはまだ分からない。Appleは自社開発製品と競合しそうな他社アプリを認可しないという話を耳にすることがあるが、もし電子書籍リーダーに関しても同様の方針を貫くのであれば、iPadは非常につまらない電子書籍リーダーのままで終わってしまうだろう。一方で他社の電子書籍リーダーのオープンなイノベーションを認めれば、本を読むというエクスペリエンスは大きく進化することになるだろう。
わたしが特に期待するのは、ソーシャルな機能の追加である。ウェブページのソーシャルブックマークのように本の中のブックマークがほかの読者と共有できれば、重要な箇所がわかりやすくなる。わかりにくい記述に関して、他の読者のノートや解説が役に立つようになるかもしれない。
Googleが中国本土での検索サービス「Google.cn」へのアクセスを香港で運営している同社サイト「Google.com.hk」へ転送すると発表した。香港では法律の運用が異なるため自主検閲しない形で検索サービスを提供できるからだ。一部業務は継続するが、検索サービス自体は中国本土からの事実上の撤退という形になる。報道機関ではなくネット企業が権力と対峙しているわけで、大手ネット企業こそがマスメディア的な役割を果たす時代になってきたようだ。
▼大手ネット企業こそマスコミ
「普通の日本語ではヤフーのことをマスコミとは呼ばない」と言う新聞関係者の主張について以前書いたことがあるが、大手ネット企業に対する「社会の公器」として期待は高まる一方だ。
[もっと読む…] about Google検索が中国本土から事実上撤退=権力と対峙するのはネット企業の役割になった【湯川】
TechCrunch Japanが主催するベンチャー企業の製品発表会「東京Camp」を、われわれTechWaveでも全面的に支援するため、インターンブロガーを引き連れて取材してきたのですが、その記事すべてが出揃いました。
インターンブロガー制度って試しに始めたんだけど、結構よかったかも。参加した人も楽しんでくれたようだし(執筆には手こずった人もいましたが。ww)
こうして記事をリストアップしてみると、どのサービスもアイデアはなかなかいいし、中の人もしっかりやっている。でも広く普及するサービスは、このうちのごく一部なんだろうなあ。結構厳しい世界だなと思う。
iPhoneのアプリ市場であるAppStoreにおけるAppleの一方的な削除に対する批判が高まっているが、ある開発者が業界の会合でAppStoreの悪口を言ったあとに、その開発者のアプリがAppStoreから一方的に削除されるという事態が発生した。削除の理由がAppleからまだ知らされていないため真相は謎だが、悪口を言ったことが原因ではないかという見方が米国のブログ界隈で広まっている。しかし、別にAppleの肩を持つわけでもないが、よく調べてみるとAppleが一方的に悪いわけでもなさそうだ。
今週、最も反響があった記事といえば「Twitterは人間関係そのもの。ソーシャルメディアは社会の基盤になる【湯川】」。少々煽り気味に書いた記事なんだけど、煽り気味に書いたおかげで一部の読者にとって深く考えるきっかになったようで、「いろいろ考えた」などという反響をいただいた。
もちろんTwitter人口なんて、日本ではまだ数パーセントほどしかないので社会の基盤なんて大げさなことを言える状況からはほど遠いんだけど、その方向に社会は進み出しているんだろうなとは思う。
記事のタイトルではTwitterを使ったけど、意味するところはTwitterでもなんでもなく一般的なソーシャルメディアを指しているつもり。
大人の間ではこんな記事を書くと「ほんとにそうか」と感じる人もいるかもしれないけど、ソーシャルメディアの定義にケータイのプロフやリアル、モバゲーなども入れると、ティーンの間では、既にソーシャルメディアは人間関係そのものだし、情報流通のインフラになっている。つまり未来予測でもなんでもなくて、既に社会の一部で実現していることなんだ。