米紙Wall Street Journalは、米政府が独占禁止法関連でAppleに対して予備調査に乗り出す可能性があると報じた。同紙が複数の関係者の話として報じたところによると、米司法省と連邦取引委員会(FTC)の間で、どちらの機関が調査を担当するのかをめぐって協議を始めたという。AppleがiPhone、iPad向けアプリの開発言語を限定し、Adobe製の開発言語であるFlashを事実上締め出したことなどが問題視されているもよう。New York Postが最初に報じたもので、Wall Street Journalが別の関係者から確認を取った形だ。(関連記事:独禁法関連でAppleが調査対象に?=NY Post紙)
アーカイブ2010
▼米では結構売れているみたい
Appleの正式発表によると、4月3日の発売以来28日間で既に100万台が売れたという。iPhoneが100万台を突破するのに74日かかったというから、iPhoneの倍以上のスピードで売れているということになる。(関連記事:iPad発売後28日で100万台突破=iPhoneの倍の速さで記録更新)
当初予測では6月までに130万台売れるという推計があったが、大幅な上方修正が必要になりそうだ。
でもこれはiPhoneの使い勝手のよさからくるAppleブームが背景にあるんじゃないだろうか。iPhoneの衝撃的なすばらしさをiPadにも期待してiPadに飛びつく人が多いのだと思う。
日本ではiPhoneはゆっくりと売れていったけど、本当にいいものってクチコミでゆっくり普及していくもの。ゆっくり普及する製品ほど、本当にいい物だと思う。
なので発売後爆発的に売れているからといって、iPadが必ずしも優れた製品とは限らないと思う。
米国在住の友人から、独立祝いにということで送ってもらったiPad。めちゃくちゃ気に入っているんだが、外出時には持ち歩かなくなった。
外出時の主なガジェットは、電池パックつきiPhone、Pocket Wi-fi、Mac Book Air、それにガラケー。これにiPadが加わったわけで、iPadはバックパックに入れて背中に背負ったんだけど、やはり少々重い。
もう少し使うのかなと思ったけど、それほど使わない。電車の中ではやはりiPhone。ちょっとした時間のすきはiPhoneをポケットから出すほうが、iPadをバックから出すよりやはり簡単だからだ。
反対にカフェとかで机に座ってじっくりと仕事をするんだったらMac Book Airを使う。なので僕にとって外出時のiPadって中途半端な存在になっている。
米紙New York Postは、米政府がAppleに対し独占禁止法に関連した調査を始める可能性があると報じた。同紙が一人の事情通の話として報じたところによると、米司法省と連邦取引委員会(FTC)の間で、どちらの機関が調査を担当するのかをめぐって協議を始めたという。AppleがiPhone、iPad向けアプリの開発言語を限定し、AdobeのFlashを事実上締め出したことが問題視されているという。ただ情報源が一人の事情通であることから、他のメディアやブログではまだうわさレベルの話として取り扱われている。またどちらかの機関が調査を始めたとしても、最初の予備調査の段階で独禁法違反の疑いがないことが判明すれば本格調査まで進まないこともある。
米Appleは、4月30日に100万台目のiPadを販売したと発表した。4月3日の発売から28日間で達成したことになる。またiPadユーザーはこれまでに1200万本以上のアプリをダウウンロードし、iBookstoreから150万冊以上の電子書籍をダウンロードしたという。
iPhoneは発売から74日で100万台を記録。iPadはiPhoneの倍以上の速さで売り上げを伸ばしていることになる。
4月30日に携帯電話の3G回線でも利用できるiPad 3G+wi-fiバージョンが発売になったことで売り上げがさらに加速したもよう。投資銀行Piper Jaffrayのアナリストによると、30日から5月2日までにiPad 3G+wifiバージョンだけでも30万台を売り上げたと推計されている。
パソコンのデスクトップ画面のユーザーインターフェース技術の米Bump Top社は、Googleによって買収されたと発表した。Google側も米Deals$Moreの取材に対し買収の事実を認めたものの、Bump Topの技術をどのように使うつもりなのかなどの詳細は明らかにしなかったという。
Bump Topの技術は、デスクトップを文字通り机の上に見立てて、アプリケーションやデータを紙の書類のごとく束ねたり、めくったりできる技術。どのような技術なのかは下のビデオを見てもらうのが一番分かりやすいだろう。
数年前からIT系の勉強会が盛んに開催されるようになりました。Googleカレンダーを共有した国内最良の事例ともいえる「IT勉強会カレンダー」や、イベントの集客や参加者管理が容易な「ATND」といった便利な情報ツールが下支えしてくれるおかげで、エンジニア同士の勉強会が日夜開催され、開発したソフトウェアの紹介や開発ノウハウの共有が進んでいきています。
携帯電話の3G回線も利用できるiPadが米国で発売になった。投資銀行Piper Jaffrayのアナリストの推計によると、発売最初の週末だけで30万台を売り上げたもよう。無線LAN(wi-fi)のみが利用可能なバージョンのiPadが発売されたときは初日だけでも30万台を売り上げたとAppleが発表していることから、今回の3G+wi-fi版のiPadもほぼ同等の好調な滑り出しとなったようだ。
約15年のこれまでのウェブの歴史を見ると、人が集まるメディアとそれをマネタイズする仕組みがカップリングされたときに1つの時代が形成されてきた。
ウェブが誕生してまもないころユーザーはポータルに集まった。「ポータル」はメディアとなり、それをマネタイズする仕組みである「バナー広告」とカップリングされポータルの時代を築いた。その時代の覇者になったのが米Yahoo!だった。
次に人々は検索エンジンに集まった。中でもGoogleはその使い勝手のよさから人気となったが、そのトップページに広告を載せないことに人々は首をかしげた。「Googleはどうやって収益化するつもりなんだろう」・・・。Googleにユーザーが集まりメディア化していたにも関わらずマネタイズの手法がなかったので、Googleの時代と考える人はほとんどいなかった。
人々がGoogleの時代を認識し始めたのは、Googleが検索連動型広告で大きな収益を上げ始めてからである。「検索」はメディアになり「検索連動型広告」とカップリングされて新しい時代を築き、Googleはその時代の覇者になったのだった。
そしてユーザーは今、ソーシャルメディアに集まり始めた。ユーザーの滞在時間を比較しても、検索に費やす時間の何倍もの時間を人々はソーシャルメディア内で過ごしている。だがまだ「ソーシャルメディア」とカップリングされるような新しいマネタイズ手法は確立していない。なので多くの人がまだGoogleの時代だと考えている。
しかし世界最大のソーシャルメディアであるFacebookは、マネタイズ手法確立の一歩手前まで駒を進めている。Facebookが4月22日に発表した新戦略で、Facebookがウェブ全体をFacebookの人間関係で覆い、その人間関係を通じて情報、広告が流れる仕組みを作ろうとしていることが明らかになったのだ。
米Appleがエージェント機能を持つアプリのベンチャーSiri社を買収したという話なんだけど、実は大事なのは買収したという事実よりもiPhoneが電子秘書に進化することが確実になったというiPhoneの進化の方向性が大事なのだろうと考えて「iPhoneは電子秘書に進化する=AppleがSiriを買収【湯川】」というタイトルをつけた。でも記事をアップしたあとのTwitterを読んでいると「Siriって何がすごいのだろう」というツイートがあり、それを読んではたと気づいた。そうだ、大事なのはこの技術がとてつもない技術なんだということ。それがポイントであり、そこをタイトルにすべきだったんだ。
なので今週の「今週のピックアップ」では、このSiriって技術の何がすごいのかに再び焦点を当てたいと思います。
SiriについてはEngadgetが詳しく報じてくれている。Engadgetによると、Siriは60以上の大学や研究組織が関わる超大型エージェント研究プロジェクト「Cognitive Assistant that Learns and Organizes(CALO=学習系統化認知的助手)」。米国防総省の研究・開発部門であるDARPA(Defense Advanced Research Projects Agency=国防高等研究計画局)が助成しているプロジェクトで2003年から2009年まで研究開発が続けられ、その成果を応用しiPhoneアプリにしたのがSiriという。
メールの分類やスケジュールの調整、関連資料の要約などを行うバーチャル・エージェントを作り上げました。プロジェクトを率いたSRI InternationalのRaymond Perrault氏いわく、開発における最重要課題は「自然のままに学習を行うこと」。人工知能の教育にはたくさんの学習用データと時間が必要になりがちですが、彼らは例えばメールが上司からのものであると学習できたなら、上司のメールに書かれている打ち合わせについても優先度も上げるというような「振り替え学習」(transfer learning)により、手間の軽減を図っています。
実際には日本での入手できないので、どの程度の完成度かは不明だが、米国のテック系ブログなどをみると評判は非常によさそうだ。この技術がiPhoneに搭載されるわけである。サードパーティのアプリとしてではなくiPhoneの純正機能として搭載されるわけだ。iPhoneがさらに進化するわけで、GoogleのAndroidケータイに対抗するにはこうした大型買収も必要なのだろう。