メルカリは本日(2019年7月30日)、鹿島アントラーズ・エフ・シーの発行済株式の61.6%を譲受し、経営権を取得することを明らかにしました。
これは、日本製鉄とその子会社が保有する鹿島アントラーズ・エフ・シーの発行済株式72.5%のうち61.6%をメルカリに譲渡する株式譲渡契約を締結したことを受けたもので、今後、公正取引委員会の承認が得られた上で成立する見通しです。
共に突き抜ける
起業家には2つの種類がある。
「上手く収益を生み出す人」と「見えないドアを開けて事業を生み出す人」だ。
bajjiファウンダー 小林慎和氏は明らかに後者である。
矢継ぎ早に困難が降りかかり続ける中、前を向き、チームがやるべき手法を手探りで見つけてゆく。もっとも大切なことは何か?何のために、誰のために、事業にチャレンジするのか? 小林氏の人生をかけた挑戦の中で、リーダーとして必要な哲学が浮き彫りになっていく。
2019年7月30日に発売された新刊「リーダーになる前に知っておきたかったこと」は、そんな小林氏の魂が詰まった一冊だ。近年のスタートアップブームでは、さまざまなハウツー本が出版されているが、思い悩める真の起業家や新しい事業に取り組むリーダーなら真っ先にこの本を手にすべきである。
ディー・エヌ・エー(以下、DeNA)は本日(2019年7月25日)、社内における新規事業のスピンアウト(外部売却)および起業家輩出を目的とした新事業「ベンチャー・ビルダー事業」の開始に伴い「デライト・ベンチャーズ1号投資事業有限責任組合」を組成したと発表しました。
[もっと読む…] about DeNAが社内起業家輩出に100億円規模投資、「デライト・ベンチャーズ1号投資事業有限責任組合」を組成
LINE Payは本日(2019年7月22日)、最大100万円まで企業から個人に対して送金できるサービス「LINE Pay かんたん送金サービス」の提供を開始しました。
LINEユーザーは、銀行口座情報登録せずに、報酬などの収入を受け取ることが可能になります。
[もっと読む…] about LINE Pay かんたん送金サービス、企業から個人のLINE Payアカウントへ送金できる新サービス開始
毎年香港で開催されているRISE。今回は、来年こそ参加しようと思っている方に、RISE 2019を振り返って、RISEとは一体どのようなものなのかを現役大学生インターンの丹羽がお届けします。
展示会場はスタートアップの会社から世界中で名が知れるトップ企業まで展示されています。企業の成長段階別になっていて、スタートアップの会社からALPHA EXHIBITOR, BETA EXHIBITOR, GROWTH EXHIBITOR, growth summit, f.oundersと分けられています。ALPHAはできてから6ヶ月ほどしか経っていない会社もありまだまだ発展途上です。それに比べるとBETAになるほど安定さや便利さ、ニーズを感じられるサービスや商品が多くなる印象がありました。またBETAになるとフィンテック関連のサービスが多くtravelやsports関連の事業も見られました。その中でも興味を持ったものをいくつか取り上げたいと思います。
2日目、インパクトのあったブースとして”ORIG3N, Inc.”。口の中の粘膜を綿棒で取り、DNAを採取して後日メールでDNAテストの結果を報告してくれます。フィットネスから栄養、人格まで、私たちが最適な選択をするのに必要な情報を提供するというサービスです。実際にDNAを提供したところ、後日メールが届きました。アプリをダウンロードすることで結果を参照することができるみたいです。
3日目にALPHAのブースで発見した”100 FIRE Led”。Tシャツのロゴや香水のラベルをiPhoneのカメラにかざすと、ロゴの文字やラベルの部分に自動に動画が流れ出すという広告媒体。文字をスキャンすることで関連した動画が作られる仕組みになっています。特許出願中のAR検索エンジンを使用して、より価値の高い製品を作成し、ブランドを自社製品と相互作用した人にリマーケティングできるようにすることで、ブランドの売上を促進することを目的としています。
会場の中心にはPITCHステージが設けられ、各国のスタートアップ企業約60社が参加しました。3分間の自社の製品やサービスにおける紹介するためのプレゼンテーション時間が与えられ、その後審査員による3分間の質疑応答が繰り広げられます。
写真:ピッチ予選の様子
予選を経て、最終日の決勝戦までには以下の3社に絞られました。
・シンガポールのHaulio
・香港のBooqed
・アメリカのpresso
決勝では審査員だけでなく視聴者も投票できます。その中で見事決勝戦で優勝に輝いたのは、シンガポールで最も急成長しているコンテナ運搬プラットホームサービスを提供するHaulioです。
Haulio
写真:HaulioのCEO,Alvin Ea氏が表彰される様子
シンガポールのコンテナ運搬プラットホームサービスを提供するHaulio。顧客は必要なときに運搬サービスを利用でき、運搬業者は自分の都合に適した仕事を受け入れるかまたは転貸することによって、仕事を最大化することができます。“Together, We Cargo Faster.”(一緒に、私たちはより速く貨物を積みます)というフレーズが観客を魅了していました。
Booqed
写真:BooqedのCo-founder&COO,Charles Ohが決勝戦に挑む様子
香港からのBooqedは、テナントや家主が短期期間で未使用のスペースを見つけたり収益化するためのデジタルマーケットプレイスです。いつでもどこでも簡単に、仕事やミーティングのためのスペースを見つけて予約することが可能です。ホテルを予約するように、短時間からワーキングスペースを見つけることができるのはとても便利ですね。
Presso
写真:PressoのCo-founder&CTO, Thibault Corensが決勝戦に挑む様子
5分でドライクリーニングを可能にするというpresso。特許申請中の洗浄プロセスは、衣服1着あたりの水の消費量が洗濯よりも100倍少なく、電気の消費量が3倍になります。ホテルでドライクリーニングするとなると、毎朝と夕方にスタッフを派遣しなければならず大変な仕事です。アメリカではこの問題を解決しようとし、この自動ドライクリーニングマシンを導入するホテルが着々と増えてきているようです。
スタートアップの出現がめまぐるしい現在、その中でも結果を残し後世で活躍していくであろう企業への注目が高まります。次はどのようなイノベーションが起きるのでしょうか。
レポータープロフィール
丹羽 莉果子
1998年生まれ、横浜市出身。12年間横浜雙葉で過ごす。現在、国際基督教大学三年に在学し、メディア・コミュニケーション・カルチャーを勉強中。
毎年香港で開催されているRISE。今回は、来年こそ参加しようと思っている方に、RISE 2019を振り返って、RISEとは一体どのようなものなのかを現役大学生インターンの丹羽がお届けします。
RISE 2019は、日本からの参加者は約200人と言われていますが、今回は日本からどのような企業がどのような目的で参加していたかをレポートしたいと思います。
スピーカーとして登壇していた日本企業は、資生堂とLINE Financial Corporation、ドコモベンチャーズなど。中でも、メインステージで行われた資生堂のCEO魚谷氏のインタビューセッションは立見が出るほどの盛況ぶりでした。
写真:資生堂のCEO&Presidentの魚谷氏が登壇する様子
資生堂の代表取締役執行役員社長である魚谷雅彦氏は、インフルエンサーや新しい競合他社が絶えず出現する時代において、100年以上続く美容ブランドはどのように社会と関連性を保っているのかというテーマのもと話が進みました。資生堂のような歴史ある美容ブランドがなぜテックカンファレンスであるRISEに参加しているのかについて聞かれると、「コスメを販売するだけではなく、ビューティー事業を通して、エネルギーや、自信、幸せを世界中の消費者に届けることを目的とする資生堂は、業界にイノベーションをもたらす人々との繋がりを作ることが必要と考えている」とのこと。
魚谷氏が資生堂に転社した当初の業績はあまりよくなかったといいます。そんな中、問題点を明らかにし、マーケティング投資を増やすことで、成功に導きました。また魚谷氏は、ジェンダーや国籍、経験における様々な多様性を重要視しており、30%に増やした女性のマネジメント層を、2020年までには40%までに増やすと決断。そして日本企業がグローバルになるために2018年からは社内公用語を英語にしたそうです。
テクノロジーの進化によって劇的に変化したビューティー業界は、より個人にあったサービスの提供が実現。資生堂が最近公開した商品として『Optune』が紹介されました。アプリで肌を撮ることで、気温や湿度、睡眠状況や今の気分などを測定し、その日の肌の状態にあった商品の提供が可能となります。オンラインの消費者が増えている世の中で、スマホを使って肌の状態を調べ自身に最適な商品を提供してくれる『Optune』の今後に期待が高まります。
また、上海にイノベーションセンターを設立したという資生堂は、今後中国が世界のイノベーションの中心になり、日本とアメリカを含む3ヶ国が今後の世界のイノベーションハブになると感じているそうです。最後に、魚谷氏は成功への秘訣として、その場の人や環境にコミットすることを挙げました。
日本企業初の大型ブース出展
会場にはFUJITSUが3日間ブースを出展。
世界53社のうちに唯一の日本企業として選ばれたスタートアップatta
アジア、アフリカ、アメリカ、ヨーロッパなど各国のスタートアップが一同に介するピッチステージ。出展しているスタートアップからさらに選別された企業が参加できます。今回は53社選ばれましたが、日本企業は1社のみ。ビックデータとAIを使用して将来の価格を予測し、旅行者に予約に最適な時期を知らせる宿泊施設検索サービスを提供しているatta(あった)」。同社は、Facebookのスタートアップ支援プログラム「FbStart」にて、「Bootstrap」にも認定されています。決勝戦には進めませんでしたが、素晴らしいピッチを披露していました。
毎日というかつてない頻度で地球全体を捉え、地球観測基盤を構築するためのマイクロ衛星コンステレーションを開発しているというAxelspace。2020年には人工衛星を3基打ち上げる予定だそうです。
興味深いのが、航空写真から植物の状態までも光の反射加減で探知が可能だという点。
HADO
AR技術による拡張現実スポーツのHADO。体を動かして技を発動させ、フィールドを自由に動き回り、味方と連携する最新のテクノススポーツです。頭にはヘッドマウントディスプレイ、腕にはアームセンサーを装着します。日本を初めとして25ヶ国に55ヵ所を超えるアリーナがあります。一年に一回2000万円の賞金をかけた試合があるほど、今後の盛り上がりに期待を呼ぶスポーツです。
SOUCO
空きスペースを貸して収益化したい利用者とスペースを利用したい企業のマッチングサイトであるSOUCO。普通なら倉庫を借りる際、2年契約からというように長期スパンで借りることになるがSOUCOを利用することでマッチングが合えば月単位もしくは日数単位の短い期間でスペースを借りることができると言います。ユーザーは現在400人。
その他にも、GROWTHエリアには、地理位置情報テクノロジーとリンクした地図のためのオンラインプラットフォームを提供するStrolyがありました。自分の地図をアップロードしたり、他人が作成した地図を見つけたりすることが可能となるそうです。
例年に増し、日本からの出展が増えていました。来年も日本企業がRISE出展に増えることが期待できそうです!
レポータープロフィール
丹羽 莉果子
1998年生まれ、横浜市出身。12年間横浜雙葉で過ごす。現在、国際基督教大学三年に在学し、メディア・コミュニケーション・カルチャーを勉強中。