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「LINE(ライン)」は、「携帯電話の番号を知っている」くらい仲の良い知り合いとの絆をケアすることを、基本的なコンセプトとして成長してきた。
たった数回だけどTVCMとして放映されたベッキーが演じる利用像 (YouTube)こそが、LINEがリリース当初から抱えてきたもので、それは現在もまったく「ブレていない」(NHN Japan ウェブサービス本部 執行役員/CSMO 舛田淳氏)。
ところが本日、そのLINEに新しい動きが生まれる。
NHN JAPANは2012年11月26日、スマホメッセンジャーアプリ「LINE」にFacebook認証機能を搭載することを発表。リニューアルしたAndroid版の提供を開始したのだ。
・11/27 スタートアップx企業「Penta Tech Meeting」
タイムライン連携は「考えていない」
この連携により、これまで電話番号のみで友達追加が可能だったLINEに、Facebookの友達を追加できるようになる。新規登録もFacebookアカウントの認証で可能となる。
Twitterを筆頭にオープン型のSNSとは一線を画することが、LINEの成長の一因とされてきたが「すでにモバイル端末ユーザーの2人に1人がLINEを使っている状態と考えられ、親しい人との電話番号交換によるつながりは済んでいる」と舛田氏は語る。
「あくまで、トレンドにあわせて対応を変化していっているだけであって、コンセプトの変化はありません。なので、Facebook認証および連携といっても、タイムラインなどまで連携させようという考えはなく、あくまでフレンドリストだけの対応になります。
一方で、Facebook連携は、電話番号をキーとしてないでユーザーを取り込んでいくことが可能で、海外の特定の地域 (プリペイドが主流、電話番号よりSNSの方が真筆など) に展開する際に重要な施策となります。ただ、Facebook連携の対応は、地域ごとの認証最適化の第一段として着手するもので、国や地域によっては別のサービスなどと連携する可能性もあります」(舛田氏)。
LINEの電話番号認証およびアドレス帳連携は、一部のユーザーに抵抗感を感じるユーザーが存在し、それらへの対応も考慮されてるようだ。また、Facebook連携によって、スマホの機種変更時の手続を簡素化して、トラブルを少なくする目的もある。
なおFacebook連携対応のiPhone版も近日中にリリースする予定。
スマホのポータルを実現しようとするLINEは、今後どんな施策を展開するのか。1億ユーザー達成へのデッドラインはもう目の前に迫っている。
LINE成長の歴史
(2012/11/19現在)
・2011年3月11日 東日本大震災で役員は九州で業務遂行、社員は自宅待機という事態に
・2011年4月に企画スタート、UIデザインから詰めていく。コンセプトには311の絆が影響
・2011年6月23日サービスイン、「ほとんどの人がピンときてない」状態
・2011年7月15日 NHN Groupとして初の日本初の世界展開アプリに
・ 2011年9月末 100万ユーザー、女性7割。日本以外の国、中東、韓国、アメリカ、アジア、欧米圏でダウンロード数が急増している状態。
・2011年10月4日、3Gでも使用できる無料通話機能リリース、スタンプ機能もこの際実装。プラットフォーム化を明言。
・2011年10月14日、200万ダウンロード突破
・2011年10月17日、300万ダウンロードを達成した
・2011年10月19日、まさかのiPhone版のダウンロード停止
・2011年11月1日、iPhone版App Storeでの公開再開
・2011年11月8日、500万ダウンロードを達成(世界108か国に利用者)
・2011年1月1日、 NHN Group合併
・ 2012年1月17日、1500万ダウンロード
・2012年3月5日、2000万ダウンロード
・2012年3月7日、PC版とタブレット版がリリース
・2012年3月27日、2500万登録ユーザー突破(ダウンロードという表現から登録ユーザーという表現方法が変更されている。フィーチャーフォンも増加(全体の5%)しているため)。
・2012年4月18日、3000万ユーザー突破
・2012年4月26日、スタンプショップ開設出だし好調
・2012年4月13日、LINE CameraがAndroid版から公開開始
・2012年5月10日、LINE Cameraが500万ダウンロード突破
・2012年6月6日、世界4000万ユーザー突破(国内1800万人)
・2012年7月3日、プラットフォーム事業展開を発表「Hello, Friends in Tokyo 2012」
・2012年9月10日、世界6000万ユーザー突破 (国内3200万)
・2012年11月15日、世界7500万ユーザー達成、国内3400万
・2012年12月 ビジネスアカウント「LINE@」開始予定
・11/27 スタートアップx企業「Penta Tech Meeting」
【関連URL】
・【Android先行公開】FacebookアカウントでLINEの登録・引継ができる認証・連携機能を搭載
http://lineblog.naver.jp/archives/20539441.html
・月額5250円で公式アカウント、LINEがO2O型ビジネスアカウント「LINE@」を12月スタート 【増田 @maskin】#LINEjp
http://techwave.jp/archives/51769110.html
・「競合の登場もすべて折り込み済み」LINEキーマン 舛田淳 氏、世界7500万ユーザー達成【増田 @maskin】
http://techwave.jp/archives/51769588.html
・LINE登録ユーザー数、世界7,500万人を突破!スペインと南米のユーザー急増でAppStoreランキング1位を獲得
http://lineblog.naver.jp/archives/20218658.html
・DeNAもLINE型アプリ投入、高品質通話&写真が得意な「comm(コム)」 【増田 @maskin】
http://techwave.jp/archives/51766573.html
・ヤフー!がカカオジャパンに資本参加、全世界6500万ユーザー「カカオトーク」を共同展開 【増田 @maskin】
http://techwave.jp/archives/51766068.html
・スマホ時代のポータルへ…「LINE Channel」を7月上旬スタート 、世界4500万人にゲーム・クーポン等提供 【増田 @maskin】 #LINEjp
http://techwave.jp/archives/51752275.html
・「LINE」がプラットフォーム化、ゲーム展開も【増田 @maskin】#IVS
http://techwave.jp/archives/51749709.html
・急成長「LINE」の真実、一周年記念独占インタビュー 【増田 @maskin】
http://techwave.jp/archives/51742831.html
確かに電話かSNSアカウントで友人となっているか、どちらか重要かと聞かれるかというと、SNSと応える人の方が増えていると感じる。僕などは電話は一月に数回使うかどうかという程度で、親密な人とはIMかメール、会話するとしたらスカイプでじっくりという形。時流にあわせて進化しつつ、諸問題を解決するLINEに市場はどう反応するのだろう。気になるのは、舛田氏自ら「オープンではないインターネット」と評するLINEの生態系に影響があるのかどうか。
夢を叶える技術者。8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。道具としてのIT/ネットを追求し、日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ネットエイジ等で複数のスタートアップに関与。関心空間、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。活動タグは創出・スタートアップ・マーケティング・音楽・子ども・グローカル・共感 (現在、書籍「共感資本主義」執筆中)