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VRヘッドセットの決定打が2018年にも登場するかもしれません。
米Bloombergの報道によれば、Facebookはスタンドアロンで動作するVRヘッドセットを2018年に200ドルで発売する計画だとのことです。
それはコードネーム「Pacific Ocean」と呼ばれ、高性能のPCに接続する400ー500ドルのHMD(ヘッドマウントディスプレイ)と、スマホを使った100ドル前後の安価なヘッドセットの中間に位置づけられるデバイスとのことで、PCやスマホに接続する必要はなく、単体で無線通信によってVR空間をブラウズすることができるとのことです。
スタンドアロンのVRヘッドセットは開発者向け年次会議「Oculus Connect」で開発が伝えらえていました。
モバイルVRチップが業界を加熱させる
VRに適したクアルコムのモバイル向けチップ「Snapdragon」を使ったヘッドセットはすでに新興企業からリリース(参考「「pico neo」は2017年に日本発売、世界初のSnapDragon 820VR搭載 スタンドアロンVRヘッドセット 【@maskin】 #jvrs #jvrs2」)されており、Facebookの200ドルヘッドセットも同じSnapdragonベースになる見込みです。
それ以外でもHTCやLenovoグループがスタンドアロンヘッドセットの開発を進めているとみられており、さらにVR事業本格参入噂の絶えないAppleも参戦するとなると一気にVRヘッドセット分野での競争が激化しそうです。
【関連URL】
・Facebook Plans to Unveil a $200 Wireless Oculus VR Headset for 2018
https://www.bloomberg.com/news/articles/2017-07-13/facebook-said-to-plan-200-wireless-oculus-vr-headset-for-2018
VR業界の焦点はマス化。イノベーター&アーリーアダプター層のおもちゃとして小さく収まってはいけない。現状は、コンテンツも実用的ツールも、基礎技術も、デバイスもあらゆる領域で一気に前進している状態。あとは成長と普及のスパイラルが起こるかどうかというフェーズ。200ドルのスタンドアロンヘッドセットが、一般的な所有物となるには現状を超えた魅力が必要だが、仮に透過ディスプレイでMR(ミクスドリアリティ)まではいかないにしても日常利用が可能なカジュアルさと機能性があるのだとしたら(Snapchatのカメラ付きサングラスのように)大化けするかもしれない。