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金曜日の夜から日曜日にかけて54時間で、チーム編成から企画立ち上げ、プレゼンテーションまで起業のプロセスにチャレンジするという世界規模のイベント「StartupWeekend(スタートアップウィークエンド)」。
2012年11月は、世界138か所、日本でも4つの拠点で開催され、その各拠点の優勝者らが、世界規模のコンテスト「StartupBattle」に進出しバトルを繰り広げている。
現在は、投票フェーズ。各優勝チームが90秒の動画を公開し、オンラインで投票を受け付けるというもの。投票上位入賞者は、後日ブラジルで開催される決勝プレゼンに進出できる。
日本からは東京で最多得点で優勝した「senseinote」チームに上位入賞&ブラジル行きの期待がかかっている状態だ。
・11/27 「Penta Tech Meeting」@銀座/新橋
オープンイノベーションのためのスタートアップショーケース
「StartupWeekend」は、誰か気のあう仲間と参加するというタイプの起業イベントではなく、1日目はいきなりチーム編成からスタートする。2日目、3日目は、ビジネスアイディアを出しあい、整理してプレゼンの準備をする。
そんな過密スケジュールの中だけにチームメンバーを知り合う時間もなく、「senseinote」メンバーの浅谷治希氏も「出会ったメンバーなので、バックグラウンドはざっくりとしかわからないんです」とのこと。とにかくビジネス創造のプロセスに集中するのがこのイベントの凄いところ。
特に2012年11月16日に東京で開催された「StartupWeekend」の規模と熱気は世界でも類を見ないものとなったようだ。参加者は650人以上、スタートアッププロジェクトは60チーム。
東京イベントで圧倒的得票数を獲得した「senseinote」は、日本の教育市場をターゲットにしたサービスで。先生方のノウハウを共有するというもの (当日のプレゼンテーションの様子)。
たかが企画だけとはいえ、イベントそのものの世界の注目は高く、実現へのロードマップさえできれば事業化はもちろん成功する可能性も出てくる傾向にあるという。
senseinoteメンバーの浅谷治希は、なんと東京会場での優勝が決まった3日後に会社を辞め、この事業を立ち上げるべく会社を設立したとのこと「昨年度優勝した香港のチームは34000票を集めて、オーストラリアのファンドから50億調達した」と鼻息が荒い。
そんな「senseinote」の世界投票のページはこちら http://bit.ly/QsNd80。賛同できる人は、投票して応援してあげて欲しい。
浅谷 治希
https://jp.twitter.com/HarukiAsatani
1985年9月24日生まれ。神奈川県出身。2009年に慶應義塾大学経済学部を卒業後、司法試験に挑戦するも見事に玉砕。2011年4月にベネッセに入社し、女性向け大型ポータルサイトの集客を担当。2012年8月にベネッセを退職後、同年8月Blaboに入社。スタートアップの基礎を徹底的に叩き込まれる。同年11月、Blabo代表の応援の元、Startup Weekendの優勝から3日で退職。現在は会社設立、資金調達、サービス開発など世界最大の教育カンパニーを目指して爆進中。
・11/27 「Penta Tech Meeting」@銀座/新橋
オープンイノベーションのためのスタートアップショーケース
【関連URL】
senseinote – 先生の「知りたい!」を解決
senseinote.com
・「No Talk. All Action」まずは作ってしまえ!ーStartup Weekend Tokyoレポ【小原】
http://techwave.jp/archives/51668508.html
・週末の54時間でローンチ!Startup Weekend Tokyoの参加者募集【小原】
http://techwave.jp/archives/51662609.html
僕の親は教師であるせいか、日本の未来は教育にあると常々感じる。どの国も子供を見れば未来が見える。senseinoteが主張するように、教師の苦労を軽減することも手法の一つとなるかもしれない。
ところで最近、日本でもMVP(minimal viable product)という言葉がきかれるようになってきた。これは「ビジネスの最小単位」といった意味。日本には馴染がないものだから、僕は「1メッセージ」という表現を使っていた。日本にはこういった発想そのものもあまり浸透していないと思うことも多い状況なので歓迎したい。ただ、MVPだけでは、スタートアップは立ち上がらないので、その辺の話を別途記事にしたいと思う。
というわけで、senseinoteほか日本発企画ががどうなるか、注目したいと思う。
(追記) 日本の東京以外の優勝者の投票ページも確認。善戦中です。
・大阪 「UMA x UMA」
・仙台 「SATORIBA」
・福岡 「Vicome 」
夢を叶える技術者。8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。道具としてのIT/ネットを追求し、日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ネットエイジ等で複数のスタートアップに関与。関心空間、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。活動タグは創出・スタートアップ・マーケティング・音楽・子ども・グローカル・共感 (現在、書籍「共感資本主義」執筆中)。書籍情報・ 詳しいプロフィールはこちら