参加型ニュースサイト「Newsing」を手がけるマイネット・ジャパンの上原仁さんにお話を聞いた。上原さんは「近江商人JINBLOG」を主宰するブロガーとしても有名。このほどNTTレゾナントを退社して起業した。今回は、起業の理由について聞いてみた。
アーカイブ2006
今回はGMOアドネットワークスの村井説人さんに、RSS広告の優位性についてお話を聞いた。
今回はGMOアドネットワークスの村井説人さんに、同社の広告事業についてお話を聞いた。
3つのアドネットワーク
今回もGMOアドネットワークスの村井説人さんにお話を聞いた。今回はFeedBurnerが米国で普及した理由、米国でのフィードビジネスの現状についてお話をうかがった。
- 大手メディア企業と提携して、RSSをメディアとして配信する文化を作り上げた。
- RSSリーダーで読む読者はロイヤリティが高い
- RSSを配信してもサイトのページビューが落ちない。しかもRSSという新たなメディアから収益を上げることも可能になった。
- 米国のRSSは3分化している。1つ目は、従来型メディア企業にとってのRSS。これは、見出しが中心。サイトに呼び込むためのツール。
- 2つ目は、ブログを中心にした新しいメディア。ブログもRSSも同列、平行したもの。RSSは誘導のためのツールではない。
- 3つ目は、ECサイトのRSS。RSS上ですべての情報を出し、クリック1つで購入にまでつなげる仕組みにしている。
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GMOアドネットワークスの村井説人さんにお話を聞いた。同社の主な事業内容は2つ。米国で有名なRSS統計管理サービスのFeedBurner(フィードバーナー)の日本での運営が1つ。もう1つは、RSSフィードに広告を配信する事業だ。今回はFeedBurnerについてお話をうかがった。
ブログなどの記事をRSSリーダーを使って読む人が増えているが、RSSリーダーで読まれてしまうとブログのページビューには換算されない。そこで記事の全文をRSSで配信するのではなく、見出しや本文の最初のほうだけを配信する人が多い。
しかしGMOアドネットワークスのFeedBurnerのサービスを使うと、何人の人がRSSリーダーで読んだか、いつ読んだか、実際に見出しをクリックしたのか、などの統計が取れるという。
RSSのこうした統計が取れるようになれば、RSSを単なる更新通知サービスとして使うのではなく、RSS自体がメディアになる。さらにはそこに広告を載せていこうというわけだ。
- FeedBurnerはRSSの管理会社。そのサービスを日本向けにして提供。RSSの統計情報を取って読者数、クリック数などを集計。
- RSSにも広告を配信するネットワークも提供
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今回もドリコムの内藤裕紀さんのお話。今回は対グーグル戦略をどう考えるか、などについてお話をうかがった。
- 以前は講演の中でグーグルを絶賛していたが、最近は世間が課題評価しているような・・・。検索は利用者が多いけれど、それ以外のサービスを使っている人はそれほど多くない。ビデオならYouTubeのほうが利用者が多いし。今は1サービスで突き抜けることができる時代。
- それほどグーグルに神経質にはなっていない。ただコンテンツマッチング広告などでは、競合しているが。
- コンテンツマッチング広告の精度は、マッチングの技術と広告の種類に依存する。コンテンツに合う広告がなければ、どうしても関係性の低い広告を出さざるを得ない。
- 突出したサービスを出していくという文化が社内に根付いてきている。今年後半は毎月のように新しいサービスをリリースできるかも。ブログを気にすることなく新しいサービスを作っていっている。
- 海外にもないというようなサービスの開発も手がけている。コミュニケーション、探す系、広告の分野で。
- 探す系は、検索エンジンが主流だが、別のアプローチがあるのでは
- 普段の生活では、キーワードで探すことはない。人に聞くというやり方のほうが普通ではないか。ただ今すぐ知りたいものを人力で、というのは機能しない。
- 探したいという欲求の緊急度によってアプローチが違ってもいいはず。
- Web2.0時代といっても基本は変わらない。肩肘張らずにやるべき
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今回もドリコムの内藤裕紀さんのお話。一般的な企業がWeb2.0にどう対応していくべきかというお話をうかがった。
- ネットビジネスをWeb2.0化するというやり方は、さまざま。それぞれの企業によって異なる。
- ゴルフダイジェスト・オンラインのブログの場合は、ブログからECへの導線。ブログの中にゴルフ関連の言葉が出れば自動的にECサイトのほうにリンクが張られる仕組みを作った。
- コンテンツ課金はケータイの領域では成立しているが、PCの場合は、お金を支払うことにより、さらに安く買えるか、というケースしかないと思う。
- コンテンツ課金が成立する時代がくるかもしれないと考えると、会社としてはリスクが大きいので、「来ない」と割り切ることにしている。
- どの業界もネットを取り込んでいくので、純粋なネット業界というものは今後かえって小さくなる
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ドリコムの内藤裕紀さんに、同社が現在向かっている方向についてお話をうかがった。ドリコムといえばブログの会社というイメージが強いが、物づくりの会社であると内藤さんは強調する。エンジニアを多く抱えて新しい分野にも積極的に打って出ているのだという。
具体的な新しい分野としては、1つ目がsoftware as a service(サース)の分野。自社のソフトをSaaS(サース)として提供できないかということ。2つ目は、リクルートと組んで開発中の新しいメディアの分野。不動産や人材などといったリクルート的な雑誌の「ヘッド」情報に、CGMのロングテール情報を付け加えたようなCGMのサイト構築を目指しているようだ。3つ目は広告配信の分野。今までにない新しい広告手法の開発を検討しているようだ。世の中のブログをヤフーディレクトリーのサブカテゴリーくらいに自動分類するという技術は既に開発済みのもよう。そこに広告を配信していくのかもしれない。内藤さんの話振りでは、クリックして幾らという考え方より、テレビ広告同様に何人にリーチできるか、というやり方を目指しているように聞こえる。
- 一般ユーザー向けサービスはWeb2.0時代になっても変わらない。基本形は、広告、課金手数料、EC(物販)。そこへのアプローチが少し変わってくるだけ。
- 企業ユーザー向けでは、software as a service(サース)的なものが出てきた。また米国のベンチャー企業などは、ほとんどすべてをオープンソースのソフトで行うところも増えてきた。従来型のソフト売り切りのビジネスと、サース的なビジネス、オープンソース関連のビジネス。この3つがどのように進展するのか注目している。
- 従業員120人のうちエンジニアは80人。ブログの会社のイメージが強いが、自分たちでは「物づくりの会社」と思っている。3割ぐらいがブログ以外の仕事をしている。
- 広告=コンテンツになっている業界に関心がある。不動産、求人とか。そういう分野がCGM(消費者発信メディア)の中でもビジネスとしてうまくいく分野と考えている。
- この分野は自社だけでは弱い。ロングテールの尻尾ばかり集めてもだめ。読者は「頭」も欲しがっている。そこでそうした「頭」の情報を持っているリクルートと一緒に、ドリコム・ジェネレーテッド・メディアという会社を作った。
- CGMをどうお金にしていくか。広告。2004年からコンテンツ連動型広告「BlogClick」を展開。
- 今は広告手法には3つある。コンテンツ連動型。リスティング。アフィリエート。これとは違ったものを開発中。もともとデッドメディアを広告メディアに変えるもの。検索サービスもそう。検索は単なるコストセンターだった。
- 今まだ広告メディアになっていないのはどこか。技術面で何ができるか。
- 例えば世の中のブログをヤフーのサブディレクトリー程度にまで自動的に分類する技術。そこに広告を配信していく。1クリックいくらということではなく、テレビ広告のように何人にリーチできるかというところを見ていっている。
- 注力分野は①サース②CGM③広告配信の3分野
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今回もRSS広告社の田中弦さんにお話を聞いた。
- RSS広告には2つある。メルマガのようなものととらえた場合と、ブログの横に出すものの2つ。後者はアドセンスのようなもの。
- ブログは1ページの中に複数のエントリーを含むことがある。アドセンスのようなものに比べて、RSS広告はエントリごとに内容を認識してそれに合った広告を出すことができる。
- 文字があるところならどこにでも広告を出したい。テレビ番組には脚本がある。脚本に連動させて広告を出せる。街頭の大きなテレビにも出せるかも。
- 広告主がつかなかった、売れ残ったコンテンツに、自動的に広告を出せる仕組み。
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今回は日本で最初にRSS広告を手がけたRSS広告社の田中弦さんにお話を聞いた。
- 親会社はネットエイジ
- 850万のブログが登場し、すべてがRSSを配信している中で、広告は手付かず。米国に遅れることなく、このタイミングでRSS広告に乗り出したかった。
- ブログのエントリの中身を日本語解析し、エントリの内容に沿った広告を出す。
- 技術オリエンテッドの会社。物作りの会社。社内に競争力のある技術者を持つ。
- 市場規模はまだ小さい。広告主は150社。RSSリーダー利用者は15%程度。インターネット・エクスプローラのバージョン7にRSSリーダーが搭載されるので、それに期待している。
- 100文字あれば、エントリの内容を推測できる。100文字あれば、エントリに合った広告を載せることができる。
- ブログの横に出る広告のクリック率は0.01%程度。RSS広告は0.05%と、クリックされることが多い。
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