[読了時間:2分]
鳴り物入りで米国で発売されたソニーのGoogle TVが早くも25%オフで販売されている。テレビ局サイトからのアクセス禁止設定を受けて売れ行きが低下したのだろうか。テクノロジー系サイトでは「失敗確定」の評価が既に上がっている。
共に突き抜ける
[読了時間:4分]
米国で開催されたWeb2.0 Summit 2010の複数の動画がYouTube上にアップされている。その1つにFacebookのCEO、Mark Zuckerberg氏のインタビューがあるが、その中で同氏はFacebookの今後の主な収益源が仮想通貨Facebookポイント(英語ではFacebook Credits)になるであろうと話している。また将来的には、ウェブ上に広がったFacebookと他社サイトの連携のネットワークを通じて広告配信ビジネスに乗り出す可能性についても否定しなかった。
Facebookユーザーが友人を引き連れてくることを期待しFacebookとデータ連携するサイトが米国で増えているが、今後こうした連携サイト上でのユーザーの行動履歴などを利用するなどの方法で、これまでにないような効果的な広告配信の仕組みが完成する可能性があるのは、だれの目にも明らか。Web2.0 Summitを主催するTim O’Reilly氏やJohn Battelle氏もこの点に注目し、Facebookが広告配信事業に乗り出す考えがあるのか質問している。
Facebook Connectや「いいね!」がウェブ上に広がったことで、もうそろそろソーシャルグラフを利用した広告ネットワークに乗り出すのではないかと思っているのだが。Googleは創業6年後に検索連動型広告でマネタイズの段階に入った。Facebookも、もうそろそろマネタイズの時期では?
これに対してZuckerberg氏は「Googleがマネタイズの段階に入ったときよりも、Facebookはまだ手前の段階だと思う」と答え、収益を追求するよりもまだすべきことがあるという考えを示した。
そのすべきこととは、業界を変えるようなビジネスを生み出すプラットフォームに徹すること。Facebookをプラットフォームとしてソーシャルゲームという新ジャンルが誕生しゲーム業界の勢力図を塗り替えたように、今後5年以内にあらゆる業界がFacebookの持つ人間関係のパワーによって大きく変貌する、というのがZuckerberg氏の予測。Facebookがその業界変革を生み出すプラットフォームになることで、広告配信に頼らなくても十分な収益が上げられると考えているようだ。具体的には、仮想通貨のFacebookポイントがソーシャルゲームに利用されることで手数料収入がFacebookに入る。同様に、音楽、映画、テレビ、ニュースなどの領域が今後ソーシャルのパワーで激変するであろうから、そこからもFacebookポイントの手数料収入が期待できるというわけだ。
(関連記事:業界勢力図を塗り替える「基礎からソーシャルなサービス」とは、いでよ!業界に激震起こすソーシャルベンチャー Amazon、FacebookらがsFund創設【湯川】)
ただそうした業界再編が落ち着いたその先に、Facebookが広告配信ネットワークに乗り出す可能性についてはまったく否定していない。Zuckerberg氏も広告配信ネットワークが将来的にはFacebookにとって大きな収益源に成りうることは十分に認識しているようだ。
[もっと読む…] about Facebookの収益源は仮想通貨に、将来の広告配信も否定せず=Zuckerberg氏【湯川】
[読了時間:4分]
遂にやってきた年賀状シーズン。膨大な名刺を前にため息をついている人は多いのではないだろうか。数が多過ぎて一つ一つ入力する気になれず、かといって誰かに頼んだり外注するような予算も勇気もない・・・だからといって「電子メールでいっか」と手抜きに走る前にこのアプリを試してもらいたい。
米Penpower TechnologyのiPhoneアプリ「WorldCard Mobile」は、据付けのカメラで名刺を撮影すると自動でアドレス帳のデータに変換してくれるというもの。11月26日公開された最新版3.0にアップデートされ文字情報の認識精度が高まり「必須ツール」の称号に相応なレベルに至った印象だ。
[もっと読む…] about 名刺取り込みの“神アプリ” 「WorldCard」がアップデート、さらなる境地へ 【増田(@maskin)真樹】
[読了時間:3分]
テクノロジー系ベンチャー企業の経営者が一堂に会する日本最大のイベントInfinity Ventures Summit 2010 Fall Kyotoが12月7日、8日の両日、開催されます。また9日には学生を対象として特別ワークショップも予定されています。主催の独立系ベンチャーキャピタルのInfinity Venturesの小林雅氏のブログによると、今回は500人以上が参加する過去最大のイベントになりそうです。
開催概要はこちら。「最新の経営とは」「世界から学ぶ経営手法」「ビックベンチャーを目指せ」など経営者向けのセッションが多いですが、トピックス的なセッションでは、Grouponであったり、Zyngaであったり、スマートフォンであったり、と旬な話題のものが混じっています。
基本的に内容を外部に公開しないことが条件のセッションが多く、その分、経営者たちの本音のバトルセッションなども見られておもしろいのですが、それをカバーするわれわれとしてはどう記事にすべきかは頭の痛いところ。前回はセッション自体を記事にするのではなく、休憩時間にセッションの内容を踏まえてビデオカメラの前で取材するという形式を取りました。これなら公に流されるという自覚を持った発言になるのでは、と思ったからです。
今回のIVSではチームTechWaveは4人で京都に乗り込みます。IVSに集まるようなテクノロジー系の企業や人たちがやがて日本を変えていくのだと信じていますので、TechWaveとしてはこれらの企業を全力で支援したいと思ってるからです。
[読了時間:4分]
人間は「つながり」を持てるのは150人までという説がある。この説を唱えているのは英国の文化人類学者ロビン・ダンバー(Robin Dunbar)教授。同教授の名前を取ってこの数字はダンバ・ナンバー(ダンバー数)と呼ばれる。ダンバー数とは「それぞれと安定した関係を維持できる個体数の認知的上限」と定義されているが、Robin Dunbar教授自身の説明によると、信頼と責任を持って接する人たち、過去に個人的な関係を持ったことのある人たちの数、ということらしい。
同教授が「深い付き合いの輪は150人が限度」という学説を唱えるようになったのは、猿の研究がきっかけになった。猿はグループで行動する。社会的動物だ。主に毛じらみを取り合うことで、社会的に触れ合う。同教授は、猿のグループのサイズと、毛じらみを取る時間、脳の大きさについて調べてみることにした。
というのは、これまでに社会生活を送る動物の脳が大きいことが分かっていたからだ。実は、ほとんどの動物は集団生活をしない。集団で生活するのは、哺乳類、特に霊長類に限られていて、そのほかの動物にとって社会生活と呼べそうなのは、メスとオスが対になることぐらい。鳥類は大別すると、生涯を通じて一羽のオスと一羽のメスが添い遂げる鳥、1シーズン限定でオス、メスが一対になる鳥、相手にこだわらない鳥、の3つのグループが存在する。そして脳の大きさは、生涯を通じて一対で生活する鳥の脳が最も発達している。このことから、長い時間に渡って親しい関係を維持するのには高度な脳の処理能力が必要なのかもしれない、ということが分かる。
そこで38種類の猿の仲間を調べみた。そうすると、この3つの要素に相関関係があったという。毛じらみを取る時間が長く、一緒に生活するグループが大きな猿の種類ほど、脳が大きいのだという。
集団生活をするのには、頭脳を使わないといけないのではないか。集団生活をすることで頭脳が発達するのではないか。同教授はそう考えた。反対に脳の大きさから集団生活のグループの大きさを逆算できるのではないか。そう考えたダンバー教授は、この猿のデータを人間に当てはめてみた。人類の平均的な脳の大きさからすると、グループの大きさは約150人ということになった。
実際に人間は、150人のグループで生活をともにするのだろうか。現代でも主に狩猟生活をする部族の調べたところ、グループの規模は150人前後のところが明らかに多かった。先進国でも、アンケート調査した。「互いに友人、知人と認識し合っている人は何人くらいいますか」と聞いたところ、これも約150人だった。
[読了時間:2分]
TechWave Englishで利用させてもらっている人力翻訳プラットフォームのmyGengo。非常にリーズナブルな値段で翻訳してくれるし、世界中の翻訳者に依頼が飛んですぐに取り掛かれる人が見つかるので早ければ30分くらいで翻訳が完了する場合もある。安くて早いのでTechWave Englishでは下訳に使っている。
そのmyGengoがAPI(技術仕様)を公開し、ブログやSNS、eコマースのサイトなどに簡単にmyGengoのサービスを貼り付けられるようなプラグインを一般のプログラマーが自由に開発できるようにしているんだけど、今回、こうした開発を促進するために開発コンテストを始めた。賞金総額300万円!なんと賞金獲得の条件は「提出が一番乗りであること」。急げ!って、僕はまったくプログラミングできないので関係ないんだけど、TechWave読者のプログラマーの方にいち早くお知らせしたいと思った次第です。
詳しくはmyGengoのAPIプラグイン開発研究所のページで。
[読了時間:7分]
・)お邪魔します。一連のデジタルネイティブ云々の議論に興味を引かれつつ、正直「定義して意味あんの?」と感じました。
自分は小学1年の時からプログラミングをやって中学でソフト販売、18歳で商業誌に寄稿するようになった際はメールで依頼があり、テキストデータで納稿。結婚式は世界初のネットライブ披露宴をやり、(MS社員の演出かもしれないけど)ビルゲイツさんから祝電もきた。英語版AOLにはまっていた流れで家内と出会い(日米間でチャット)、息子は入学前からUbuntuでネットサーフィンしています。DJはフルデジタル。確かに私の人生はデジタルによって大きく変わったというか、メインイベントにデジタルがからまないことは少ないくらいです。見方によってはコテコテのデジタル人だけど、スケジュール帳は紙だし、楽器演奏は生チェロ、生ピアノ、出会った全ての人に感謝する気持ちが絶えないし、家事育児もやり、子供や仲間との時間を何より大切にします。iPhoneだって必要に迫られて購入しているわけで、「デジタル依存はしてない」とは言わないけどフリーク的なものではないわけです。だから私は「自分はデジタルネイティブみたいなもの」と説明はするけれど、そうではないと思っています。だって、ITとかネットってもう当たり前のものだもん。
[もっと読む…] about 蛇足:僕はこう思ったッス「ソーシャルとリアル、そしてデジタルネイティブについて」 【増田(@maskin)真樹】
[読了時間:1分]
SkypeとKDDIは11月26日、携帯ブランドau向けにIPテレフォニーサービス「au携帯用Skype」の無料でダウンロード開始した。同日発売のauのスマートフォン「au IS03」と「au IS01」で動作する。当然ながらスカイプユーザー間の通話は無料。海外への通信でスカイプレートが適用されお得間もあり、携帯ならではのチューニングも施してあるが、国内電話への発信は不可。“禁断のアプリ”と言えるほどのものか疑問がある。
[もっと読む…] about KDDI「au携帯用Skype」本日ダウンロード開始、けどこれ禁断のアプリなの? 【増田(@maskin)真樹】
[読了時間:4分]
~”当たり前の前提”という切り口から~
慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科 修士2年生
鎌田慎也
こんにちは、はじめまして。
まずお前は何者だ?ということで、(出来るだけ)簡潔に自己紹介させて頂きます。
私は大学院の修士2年生です、世代的には社会人2年目。23歳です。
なので私は、世間的なデジタルネイティブ世代では、もしかするとないのかもしれません。
時期的には、ちょうど私が大学1年生の頃に、mixiが爆発的に大学内で普及していました。
それから5年後の今、大学院に於いて、デジタル放送波での情報配信の取組みと、デジタルサイネージなんかを、企業と行政の支援を頂きながら、一緒にやっている、凡人です。
日常は、iPhoneとmac bookを毎日持ち歩き、
朝起きるとメールチェックをした後、Googleリーダーに目を通し、
気になったトピックはtwitterへ、気になった写真はtumblrへ、それぞれアップし、
それらをFacebookとmixiに自動反映しておいて、
電車の中で読みたい記事はEvernoteにメモしておく。
思ったことは自分のホームページに(不定期)に投稿して、
毎日が始まります。
でもスケジュール管理は、未だに紙の手帳です。
長くなってしまいました。
話を進めます。
スマートフォンユーザーが本当に増えました、このところ一気にです。
それはデジタルネイティブ世代と、オールドタイマー世代、関係ないと思いますが、特に学生は就職活動もあるのでしょうが、爆発的に増えています。
都内の大学では、どこの大学どこの教室でもアンケートをとれば、半数くらいがそうだろうと思います。実感として。
そのスマートフォンから。
先日、後輩がiPhoneを買いました。彼は大学2年生、初めてのスマートフォン。
同じ頃、叔父がギャラクシーを買いました。叔父は47歳、初めてのスマートフォン。
両者ともデジタルガジェットに詳しいという印象はありません。
そして同じような質問を受けます、
スクリーンショットは?オススメのアプリは?こういう場合はどうすれば・・?
一生懸命二人ともトライします。
後輩は、「ぁぁなるほどー」と言いながら、ひとつひとつ覚えていきます。
しかし叔父は、一生懸命覚えようとするも、未だにメールと電話以外は、「抵抗がある」という決まり文句で小さな挫折を繰り返しています。
この差は何なのでしょうか。
この差について少し自分の意見を述べていきたいと思います。
[読了時間:4分]
さてTwitterを見ていると蔓延する誤った「ソーシャルメディア」の定義【水谷翔】 : TechWaveという大学生からの寄稿に端を発した論争もそろそろ落ち着いてきたようなので、僕なりの総括をしたい。僕にとっての論点は2つ。1つは、リアルな人間関係(実際に会ったことのある人との関係)がソーシャルメディアの軸(あるいは核、あるいは主要部分)なのか。もう1つは、21世紀になって思春期を迎えたデジタルネイティブと呼ばれる年齢層が、ネットに古くから慣れ親しんでいるオールドタイマーと違ったネット体験をし、違った感じ方をしているのか、という点だ。
ソーシャルメディアは、リアルな人間関係が軸であるべきなのかどうかは、以前からウェブ業界で論争になっている。ウェブ業界の経営者が集まるカンファレンスInfinity Venture Summit(IVS)で2年前にミクシィの原田明典副社長が「日本でSNSはうちだけ」と発言し、グリーの田中良和氏やモバゲータウンの守安功氏などから反発を受けた。今年春のIVSでもミクシィの笠原健治社長が同様の発言をしており、そのことについて直接話を聞いてみた。(「われわれの定義では日本でSNSはうちだけ」=ミクシィ笠原氏【湯川】 : TechWaveという記事にインタービュー動画あり。関心のある方はどうぞ)
ミクシィの笠原氏、原田氏の主張は、Greeやモバゲータウンは、ゲームを通じて知り合った人間関係が混じっているが、mixiは実際の友人がつながっているコミュニティーで、別のものとしてとらえるべきだ、ということだ。
Facebookの米国ユーザーのブログなどを読んでいると、大学の友人などのリアルな友人関係と、ゲームの中で知り合ったバーチャルな人間関係の両方があるのに、Facebookが自分がどこで何をしたかという情報さえもゲームの中で知り合った人にまで通知するのは困る、という意見があった。ミクシィの両氏が言うように、リアル、バーチャルの2つの人間関係を混ぜるといろいろ不都合が起こりそうだ。
ただ現時点で多くの人が、リアルの人間関係とバーチャルの人間関係の両方をソーシャルメディアの中に持っているというのは事実。実際に会った人とソーシャルメディア上でその後も親交を深めたり、ソーシャルメディアで知り合った人と「実際に会ってみましょう」ということになったり。佐々木俊尚氏が、リアルとバーチャルの両方の人間関係が融解しつつある、というのはその通りだ。人によっては、ソーシャルメディア上の友達のリストには実際に会った人のほうが多い場合もあるだろうし、最初はネット上で知り合ったと友人のほうが多いという場合もあるだろう。軸はリアルでもバーチャルでもいい、という佐々木氏の主張はその通りだ。
ではなぜミクシィの笠原氏、原田氏、それに寄稿してくれた大学生の水谷翔くんは、そこまでリアルにこだわるのか。リアルじゃないといけない、と主張するのか。