主役は“スマホ・ソーシャル”へ 貫禄のGREE、1年で売上6倍のgloopsも登場 東京ゲームショウ2012【増田 @maskin】 #tgs2012

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 社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)が主催、日経BP社が共催するゲーム展示会「東京ゲームショウ2012」のビジネスデイ20日(木)から21日(金)にかけて開催されている(関係者のみ入場可能。一般公開は22日(土)、23日(日))が。会場は千葉の幕張メッセ。

 事前に申請された出展タイトル数は1043と過去最高 (前年は736)。ほとんどのブースがスマートフォンアプリを扱い、ネット接続を前提としたソーシャル系タイトルが主役。

 写真は、2011年から大規模出展を開始し、さらにパワーアップしたGREEのブース。昨年に引き続き、コンソール&携帯ゲームでスマホ・ソーシャルに対抗するソニーコンピュータ・エンタテインメントに攻勢しかけるような強気の位置付けだ。

 「GREEのブースを観にきた」という人が目につき、流れは完全にスマホ・ソーシャルという様相だ。

圧倒的存在感を誇る「GREEブース」




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 基調講演を、CESA会長 鵜之澤伸氏(バンダイナムコゲームス)による第1部に引き続き、第2部はグリー代表取締役社長 田中良和氏が登壇。ブースでも、最大規模のステージに「GREE コレクション」として10タイトルを派手なパフォーマンスが繰り広げられた。

 タイトルもGREE配信タイトルとして「METAL GEAR SOLID SOCIAL OPS」「NARUTO」、パートナータイトルとして「Assassin’s Creed Utopia」「BIOHAZARD VS.」「FIFA WORLD CLASS SOCCER」「MONSTER HUNTER Massive Hunting」とまさにコンスーマーゲーム業界とのコラボ色が濃厚に。

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 仕掛け人の一人であるグリー 執行役員 メディア事業本部長の吉田大成氏は「2年目の出展となり、“GREEのブースを見にきた” といってくれる人も増えています。また、コンスーマーゲーム業界から足を運んでくれる方も多く、“ここまでのものが作れるんだ” と評価してくれる声も頂戴できるようになりました。

 今後、端末のネット接続率が向上するにつれ、スマホのみならずゲーム業界全体でソーシャルゲームのノウハウが通用するようになると思いますので、一緒に盛り上げていきたいと思います」と抱負を語る。

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 同日、GREEはマーチャンダイジング戦略の第一段として「グリーショップ」もオープン。「新たな躍進に向けレベルアップした」という表現が最も適切な展示内容だった。

「gloops」前期比売上6倍の237億円、3年で従業員数 6人から427人へ

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 GREEの対面に大型ブースを構えたのは「gloops」。GREEほどとは言えないが、初参加とは思えないほどの作り込まれたブース演出に注目が集まった。

 そんな来場者の度肝を抜いたのは、gloops 代表取締役社長 川方慎介氏による「今後のビジョンと海外戦略」というステージの内容。

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 広告代理店として2005年8月にスタートした同社は、2007年10月にSNS「nendo」などを展開。2010年2月にモバゲーオープンプラットフォームで「渋谷クエスト」をヒットさせたことから、ソーシャルアプリケーション事業を開始することになるのだが、その成長度合いが半端ない。

 まずゲーム会員数がのべで1800万人、売上は237億円と前年の40億の約6倍という内容。従業員もソーシャルアプリケション開始時に6人だったものが437人と大幅増となっている。

 業界リーダーのGREEは2012年6月期で、売上1582億3100万円と前年同期比で約2.46倍とのことで、それをしのぐ勢いだ。

 また、同日、gloopsはディー・エヌ・エーとの海外包括契約の締結も発表。「Mobage West」に年内5タイトル、2013年に5タイトル投入を表明。「Mobage China」「Daum Mobage」にも年内それぞれ1タイトルを投入するほか、米の人気IPパートナーとの連携も果たす計画だ。

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 なんと、ディー・エヌ・エー 代表取締役社長の守安功氏が東京ゲームショウ初出場。それもあってか、gloops 川方社長は「ソーシャルゲーム業界の日本代表として、世界で勝つ!」と声を大にして宣言した。

 

【関連URL】
・GAMEで笑顔がつながっていく。| TOKYO GAME SHOW 2012 – 東京ゲームショウ2012
http://tgs.cesa.or.jp/
・東京ゲームショウの展示面積で見るスマホアプリの急成長具合 【増田 @maskin】
http://techwave.jp/archives/51762324.html
・世界に挑戦するトップエンジニアが集まる環境とは- グリー・CTO 藤本真樹× Techwave湯川対談
http://techwave.jp/archives/51755640.html
・ソーシャルゲームは日本が世界に誇る産業になる#IVS【湯川】
http://techwave.jp/archives/51751369.html
・ソーシャルゲーム業界キーマンが社会的意義を語る【増田 @maskin】 #IVS
http://techwave.jp/archives/51749739.html

蛇足:僕はこう思ったッス
成長する力はソーシャルゲームが圧倒。昨年はまだ薄かったスマホ&ソーシャルの色が、今年は会場全体に広がり、スマホ以外のソーシャルの可能性も感じさせつつ、新旧ゲーム業界全てが「ソーシャルで盛り上げよう」という雰囲気になりつつあるのに希望を感じた。
何より基調講演でCESA鵜之澤伸会長が「ニンテンドー3DSのネット接続経験率が75%に達している」と表明( link )したことが大きい。本文でGREE吉田氏がネット接続について述べているが、ゲーム業界全体でもう既に「ソーシャル対応」のスイッチは押されているという認識をしておいたほうが良さそうだ。
会場に来てない人は「ほんとにスマホ&ソーシャルなんて見にくる人いるの?」と感じるかもしれないが、明日22日(土曜日)から23日(日曜日)にかけての一般公開に是非足を運んで欲しい。もちろん、まだまだ携帯ゲーム機やカードにかじりつく層が主役ではあると思うが、(表層的に)徐々に変わりつつある広義のゲーム業界の雰囲気を感じられるではないかと思う。
著者プロフィール:TechWave副編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
 8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。道具としてIT/ネットを追求し、日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ネットエイジ等で複数のスタートアップに関与。関心空間、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。TechWaveの活動タグは創出・スタートアップマーケティング・音楽・表現・ミディアム・子ども・グローカル・共感 (現在、書籍「共感資本主義」執筆中)。

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Editor In Chief at TechWave.jp
1990年代初頭からソフトからハードまで50以上のスタートアップ立ち上げを国内外で経験。平行して雑誌ライターとして疾走。シリコンバレーでガレージベンチャーに参画後は、国内でネットエイジを筆頭にスタートアップに多数関与。ブログやSNSの国内啓蒙、ソニーの社内イノベーション事業など関与。通信キャリアのニュースポータルの立ち上げ期の編集デスクとして数億PV事業に育てた後、TechWaveにジョイン。世界最大のグローバルIT系メディアであるスペインの「Softonic」の元日本編集長
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